安原 貞室 やすはら ていしつ
   

元日  貞室
寒空は 酒してたつか 今朝の春
よひの年より御かる市町喜雲つるにつき
金ほる山は雪消えてそ時

寒空は 酒して立つか 今朝(けさ)の春
宵の年より御離る(=時間的に離れる)市町 喜雲連る(=連なる)に付
金掘る山は雪消えてぞ時
14p×30.4p

慶長15年(1610)生〜延宝元年2月7日(1673年3月25日)歿
 江戸時代前期の俳人で、貞門七俳人の一人。
 名は正明、通称は鎰屋彦左衛門、号は貞室、別号は腐俳子・一嚢軒。京都の紙商。寛永2年(1625)、松永貞徳に師事して俳諧を学び、慶安4年42歳で点業を許された。文学的才能があり諸芸に秀でていたが、特に琵琶と笛を能くした。貞門派では松江重頼と双璧をなす。貞室が寛永19年に刊行した「俳諧之註」を重頼が非難され、論争をくりひろげ、重頼の「毛吹草」を貞室が「氷室守」で論破している。自分だけが貞門の正統派でその後継者であると主張するなど、同門、他門としばしば衝突した。
 作風は、貞門派の域を出たものもあり、蕉門から高い評価を受けている。
 著書に『玉海集』『かたこと』『貞徳終焉記』等がある。

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